2011-07-26

110724-26 剱八ツ峰

7月24日日曜日から3日間で剱岳に行ってきた。

メンバーは、あやけん、さくちゃん、僕。

ルートは、
扇沢からアルペンルートで室堂に入り
室堂-雄山-別山-剱沢のテント場で幕営
剱沢下り-平蔵谷登り-八ツ峰の六峰Cフェース-八ツ峰上半-北方稜線-剱本峰-剱沢
-剱沢-雷鳥谷-室堂

剱沢からの下りだが、雪が多く歩き出してすぐ剣沢小屋を過ぎたところでアイゼン装着した。
ここからずっと平蔵谷を登ってCフェースに取り付くまでアイゼン歩行であった。
1ピッチ目取り付き
もちろん靴底だけの軽アイゼンでは、危ないので冬用の12本アイゼンを使用したが、そこまでのものではなくてももっと軽いアイゼンがあるといいと思った。なにしろアイゼンを付けられる登山靴にアイゼン、クライミングシューズ、9mm50mロープ、ピッケル、ビレイデバイスやアルパイン用のクイックドローなどのガチャといった道具だけで15キロぐらいの重量である。

Cフェースの取り付きは、まだ雪壁から飛び移るほどであった。
ここからリードを僕とあやけんと交替でやることになり、1ピッチ目僕がリードで取り付いた。
1ピッチ目終了点
ルンゼ状の岩場を左上であるが、ルートは、筋状に何本か取れる。さほどむずかしくないため、どれを選んでも問題なし。
終了点も明確である。










続いてあやけん2ピッチ目ピッチリード。これもなんのことなく登りあげた。

2ピッチ目終了点
2ピッチ目上から見下ろす

3ピッチ目。僕リード。リッジ左側を登りあげるを右上すると勘違いしてどんどん右上してしまった。
3ピッチ目途中からリード交替
なんだか、違うような気がしてきて下からもCは、ずっとリッジ沿いだからおかしいんじゃないのとダメ出し。そこで途中で切ってふたりに登りあげてもらい、リード交替。あやけん左にトラバースして登りあげる。

3人とも初めてのルートだから、こんな場面は、想定しておかなくてはならないのだ。





3ピッチ目に2ピッチ分かかってしまったので4ピッチ目と5ピッチ目は、続けてやってしまうことになった。45m。2本のロープを引っ張り登る。しかも途中2本のロープがそれぞれ屈曲するのだから一歩スタンスに起ち上がるたびによっこらしょになる。とても重くなるのだ。まあ、3ピッチ目で自分がルートミスをしたのだから文句を言わず登る。フリークライミングのゲレンデでは考えられない登りである。
3ピッチ目終了点
この3ピッチ目から高度感が出てきて山の深さ大きさが満喫できる。谷川の一ノ倉沢もすばらしいが、やはり北アルプスの剱である。スケールのでかさを感じつつ登攀となる。
途中、なんども写真で見たナイフエッジを通過したが、むずかしさはさほどでもないので怖くはないが、こんな尖った歯のようなところそうそうありません。アルパインクライマーとして一度は、来ておくといいよ。こんなところリードで登れてうれしかったです。
最後あと3mのところでロープがいっぱいになってしまった。やはり無理して登るとこうなってしまうのね。岩角にスリングをかけてビレイして2人に上ってもらう。

4ピッチ目 ナイフエッジ フォローで登るあやけんとさくちゃん
4ピッチ目5ピッチ目と続けて登り登攀終了。一番楽しいところが終わりここから登山靴に履き替えて八峰の稜線を登りあげる。
 月曜日とはいえ、梅雨が明けて早い時期は、天候が安定するのでたくさん取り付いているのかと思っていたが、結局この日の六峰は、Aフェース1パーティー、Cフェース我々だけ、Dフェース1パーティーだけであった。


八ツ峰上半は、基本ロープ無しなのでむずかしいところはないと思っていたのだが、
ざれたガレ場のような急斜面の登りあり、懸垂下降あり、懸垂にしようかクライムダウンにしようか迷う下りあり、いたるところ抜け落ちそうなホールドありでなんだか、Cフェースより怖いんじゃないかと思えてしまう。
八ツ峰 上半
去年、槍ヶ岳の北鎌尾根をやったが、北鎌より上り下りの高低差が大きいし斜度もきつい。
六峰のフェースのクライミングはせず、稜線通しに八ツ峰を登るのであっても八ツ峰は、間違ってもハイカーが来るところではないです。

我々も途中からガスった中で稜線の見通しが悪くなり、最後の八ツ峰の頭でルートミスをやらかしてしまい、えらいことになってしまった。
反省点自信と過信は紙ひとつ。初心に戻ってルート確認は、慎重に。
まあ、行ったことのないところは、人に連れて行ってもらわないと行かないという程度の志の持ち主では、アルパインをやる者として根性無しである。
しかし、全員ルート経験無しなのだからこういうこともある。
それに対処して切り抜けなければならないが、今回は、しんどかったです。
八ツ峰 八峰手前のトラバース

幸い時間にしてほんの僅かであるが、雲が引いて稜線からずっと下まで視界が開けた。
その時に富山湾、馬場島が見えて自分達の方向間違いに気付いた。
これがなかったら危ないところだった。
北方稜線もずっとガスの中。
コンパスで確認しながら進んでいく。

最後、もういいかげんに剱の山頂じゃねえのかと思っていたところ
上からあやけんが「ルートロス」と叫んだ。
まっまたですか。とうとううちに帰れなくなってしまうのかなといくばくか感じつつ。
なんと山頂の北側に黄色ペンキでバツ印があったのだ。
おそらく一般ルートで室堂から来た登山者に山頂から北は、危険だから行くなという印なんだと思う。
我々は、北方稜線を北から南に来たので山頂を踏む前に見ることになる。そうとはとれん。
北方稜線は縦走路と思っていたのだが、懸垂あり
しかし、ガスの奥から今はやり?の山おばちゃんの声が聞こえる。
あやけんここは山頂ですかと確認して山頂だとわかる。
何が何だかわかっていないおばちゃん達に八ツ峰というところがあってそのCフェースというところを登攀して北方稜線でビバークしてやっとここまでついたと説明したが、
はいはい、よくわかんないけどなんだかすごいのね程度にわかってもらえ、とりあえず拍手してもらう。
涙ポロポロというような感動は、まったくなし。

水も底をつきかけているし、腹も減ってるししんどいのだが、
本峰に到着 ヘロヘロ
ここから、室堂の最終便に間に合わせるためまた、急いで一般登山者を抜いて(たいそう疲れているのでごぼう抜きとは言えないのだが、)テン場に戻り撤収してほぼ休むことなく室堂に。

しんどかったです。
体力をもっとつけなければ、だめです。
帰りバテバテになってしまい、さくちゃんに僕の共装のロープを背負ってもらって感謝です。
もっとしっかり事前にルート確認のお勉強をしなければいけなかったです。
地図やコンパスでの確認をおろそかにしてはいけなかったです。

麓に降りて温泉につかって3人で体重を量ったところ、
2泊3日であやけん5キロ減、僕とさくちゃん3キロずつ減。
しばらく疲れが抜けなかったです。

でも剱は、やばいです。まじ。
ハードだからという意味でも、はまりそうという意味でも。

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