2011-12-17

111217 裏同心ルンゼ

12月16日金20時30分
3人(佐藤、僕、高橋君)ともメニューの同じものを指さす。
プレミアムリブロースステーキセット。
どうせ、999円だから、筋だらけのオージービーフじゃないかと思いつつ頼んだが、

うまい。

まさか佐久のガストで999円のビーフステーキセットが、こんなにうまいとは、幸せな気持ち。
とてもさい先がよいのだ。
八ヶ岳の東麓を回り美濃戸口の八ヶ岳山荘で仮眠。
途中まっちゃんから東京を出たとメールが来る。
まっちゃんは、裏同心ルンゼのためにその日の朝、高崎から車で出勤してどっかの有料駐車場に車を止めておいて残業をした後に一人首都高、中央道で美濃戸まで来るのだ。
僕たちは、おいしいステーキを食べて3人だけの八ヶ岳山荘仮眠室で暖かい布団に寝て熟睡。
鉱泉の奥のでべそが大同心

12月17日土。朝、まっちゃんと合流して美濃戸口まで車で移動。
6時。暗い中を歩き出す。
7時45分。赤岳鉱泉につく。
鉱泉の小屋下で準備をしているパーティーがいる。
女性2名に男性1名だ。
佐藤さんが、感じのいいおねいさんに声をかける。
なんと小同心クラックとのこと。
僕は、ちょっときれいなおねいさんの使いこなしているアイスパイルを見て
たっ、ただもんじゃぁねえぞ。
山岳ガイドではないかと思ってしまった。
おねいさんたちが準備を終えて出て行った後僕たちもここでメット・ハーネスを装着して裏同心ルンゼに向かう。
-裏同心ルンゼは、八ヶ岳西麓の美濃戸から南沢を登り赤岳鉱泉から硫黄岳に向かう途中の沢である。-

8時50分。赤岳鉱泉から20分ほどで裏同心ルンゼの取り付きに着く。
-裏同心ルンゼは、ルンゼという通り、沢状の地形。途中氷った滝が5つ。冬は、氷瀑になり氷瀑の部分をアイスクライミングで詰めていき大同心基部まで登り上げるルートだ。-

その日の天気図。八ヶ岳が晴れる日はこれ。
快晴。ほぼ風無し。
すでにF1に取り付いているパーティーがいる。
僕たちは、その後のまたその後のまたまたその後。
僕たちの前は、先ほどの3人のパーティー。
まだ、八ヶ岳でアイスができるのは、ここだけなので集中するのだ。
その次、2人のパーティーは、ガイドの青木さんだ。
山渓ガイドDVD冬の八ヶ岳山Ⅱの阿弥陀南陵に出ている人だ。
初めて見る人だが、2年前にDVDを何度も見たので声だけでわかった。

しばらくして先ほどの3人パーティーが取り付く。
女性がリードで2本のロープを引いて右寄りを登っていく。
男性が、ビレイをする。
最後に女性がフォローで登っていく。
その間、F1の左寄りを青木ガイドが、追い越していく。
下から見ていてさすが、バイルの突きに迷いがない。一発で軽く刺しただけで決めて登っていく。
僕たちは、4人2組なので参考にして時間節約のため右ルート左ルートで同時にあがることにする。
ここで、フリーソロの人が行きたがっていたので先に行かせる。

F1
9時30分。佐藤松田組と僕高橋君組でスタート。
右寄りリード佐藤と左寄りリード僕。
今年初のアイスなので慎重にスタートするが、さほど難しくない。
ここは、左寄りのルートを取ると滝の3/4位登ったところの壁面にボルトが打ってある。
さくっと途中のボルトまでいける。
ここでフォローの確保をセットして高橋君に登ってもらう。
そのまま僕を追い越し氷の上の緩傾斜まで行かせる。
ザックザックと2足歩行で追いついてF1お終い。

F1の上からF2が見える。
でかい。起って見える。
先行パーティーが取り付いている。
気合いを入れつつF2の下まで来るとそうでもねえな。
部分的に氷がやわらかい。
氷は、普通固いというイメージだが、微妙に違うのである。
本日の柔らかい氷は、ようかんのような感じというとわかりやすいと思う。
硬い氷の部分ならバイルは、せいぜい2センチ程しか刺さらないが、柔らかいのでスッと10cmほど入ってしまう。
いっぱい刺さって良さそうだが、アイゼンのフロントを刺して立ち込んだときにズルズルと落ちて振り出しに戻るみたいになりそうなのだ。
アイススクリューにテンションをかけようもんなら、ズブズブ言いながら、ポロリになりそうだ。
ここは、雪が降ると滝が埋まるというし、雪が降らないうちに来ると氷が柔らかいときた。
これでよしとしなければならないのだ。
登る方がしっかりした氷の面を見極めながら登るのだ。
また、F2もさほど難しくなかった。というか、天候も良いし、楽しい。
(ロープを背負って取り付きまで2時間は、つらかったが、)どんどん登っていく。
余裕が出てきて傾斜がきついところにルートをとったりして。
氷が薄いもんだから、バイルをズッカと打ち込んだら、ドコッと音がする。
あばば。


氷が薄くて岩にバイルの先端が当たってしまったのだ。
ひげだって剃れそうにキンキンに研いであった先っぽだったんですけど。
まあ、道具は、飾りもんじゃない。使ってなんぼ。

裏同心ルンゼは、初級ルートなのであっという間にF5まで来た。
ここまでアイススクリューは、ひとつのFにつき取り付くときにビレイヤーの保護のために1本ねじ込んで途中にまた一応とっとくかという感じで1本ねじ込む程度。
体感的には、取り付きの1本だけで十分であるが、
F5
アイススクリューのねじ込みと考えるとこんなに余裕でスクリューを操作できるところは、ない。
練習には、ちょうどいいので途中でねじ止めをしておく。
こんな感じで登ったもんだから、途中から、アイススクリューと呼ばずして単に「ねじ」と言うようになってしまった。
「高橋君、ねじ回収してくれたか。」というような感じ。

F2以降も同じレベル。
楽しくどんどん行けたのと
2名一組なので登るのとビレイするのが、連続で続き、デジカメをとっている状態ではないままにF5まで来てしまった。
最高にちょうどいいアイスクライミングのロングルートです。
去年は、アイスを一回しかやってなかったのですこうし不安だったが、まったく問題なし。
フリーをさんざんやってるおかげです。
-それに比べてその次の日のさみい黒岩で師匠と二人ではりついたインビテーションのしんどいこと。-

F5を登ってアイスクライミング終了。
ここから、すぐルンゼを右上と大同心基部までもう少し登ってから基部沿いに右上のルートがあり、ガイドブックでは、すぐ右上となっているが、どう見ても基部まで行ったほうが、よさそうなので基部まで登り上げる。
12時ちょうど。美濃戸口から北沢を鉱泉まで歩きながらずっと高いところに見えた大同心の基部までたどり着いた。
大同心稜の大同心基部
やったー。
ロープをしまい、大同心基部の稜線まで歩いて右上する。
これが、意外と長いし高度差がある。
12時20分。稜線に出た。
すっきり晴れ渡り、赤岳、阿弥陀、硫黄、中央アルプスまで見える。
4人で小休止。写真をぱちりして大同心稜を降る。

13時28分。あっという間に赤岳鉱泉に着き、メットやハーネスを解除して昼飯。
喰っていたら、すぐ後ろで甲高い女性の声。
これも、何度も山渓DVDの赤岳主稜で見たガイドのミキさんだ。
この人も初めてなのに声だけでわかってしまった。
しばらくするとまた、プロガイドさんが出てくる。
さすが、八ヶ岳。
1日で何人も有名ガイドさんに会う。

まっちゃんが、持ってきたペットボトルのコーラの飲み口が凍ってしまっている。
親切な僕は、凍った飲み口をアイススクリューでグリグリ穴を開けてあげましょうかと声をかける。
アイススクリューは、こういうときにも使える。とても便利。

15時30分。美濃戸口でまっちゃんは、ひとりで帰るというので
また、3人で帰る。
帰りの車の中で
「飯どうする?」
「途中で食って帰ってもいいけど。」
「ガストのステーキの(メニューの)裏側のぷっくらふくらんだローストチキン食いてぇー」
「俺カレー。」
「よし、決まり。」
また、ガストに寄ってしまった。
で、ウェイトレスさんが来て3人ともまたメニューの同じものを指さす。
なんだかんだ言って昨日と同じ。
2日連続ステーキでした。

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