2012-03-03

120301-02 肺の内視鏡

120301
午前10時
前橋赤十字病院入院受付窓口
すでに入院手続きをする人達が大勢順番を待っている。
そのほとんどが、家族を伴い荷物も多い。
トレーニングウェアにバッグひとつは、自分だけだ。
順番を待たされ手続きを進める。
窓口での手続きが済むと薬剤部に行って薬の自己申告をしてくるように言われる。
ここに入院する人は、病気けがの人だからすでに薬を処方されているのが普通だ。
その薬を申告する手続きだ。
自分は、何も薬を飲んでいないのだが、
サプリメントも含めて申告するように言われて
健康食品の鉄タブとたまにアリナミンと言う。
薬剤部の担当者は、律儀に書き込む。
ここでは、冗談は、無しにした方が良さそうだ。
入院受付窓口に戻り薬の申告が済んだことを伝えるとまた待たされる。
しばらくして病室まで案内すると言われてついて行く。
東館の8階だ。

病室は、5人部屋ですでに3人が入室していた。
病室でベッドや荷物、テレビの説明を受ける。
入院受付の人が帰っていったが、まだ午前中だ。
ベッドに横になる気になれない。
傍らのいすに座りしばらくじっとしていたが、手持ちぶさたになる。
ベッドに座り持ってきた本を読み始める。
教科書になかった登山術: 山岸 尚将

通して読むのは、2回目だ。

しばらくすると担当の看護師さんが来て今日明日の予定を説明される。
午後2時に内視鏡の予定で
昼食はとれないのでその1時間前から栄養剤の点滴だそうだ。
看護師さんが帰ってまたしばらくすると薬剤師さんが来て薬の申告書をみながらアレルギーとか麻酔でおかしくなったことがあるかとか聞かれる。
薬も飲んでいないしアレルギーも何もないことを告げて簡単にお話は、終わる。
しばらくすると次は、栄養士さんが来て好き嫌いは、あるかと聞かれる。
好き嫌いと聞かれたので好きなものも言わなくてはならないのかと思い、
好きなものは、カレー、ハンバーグ、ピラフ、エビフライ、ピザ、オムライスと言おうと思ったが、
ここでは、冗談は、なしにした方が良さそうだし、これを言うとおこちゃまと突っ込まれてしまうので好き嫌いはありませんと答える。
暇をしていると看護師さんが点滴を持ってきた。
早くなりそうなので点滴をしますと言われ、
検査着に着替えさせられて
血圧と指で酸素濃度と体温を測られる。
血圧は、114ですねと言われて低いけどそんなもんだと思った。
点滴を横になって受けていると時間になり、看護師さんが、車いすを押して入ってくる。
ずいぶん点滴のしたたりが遅いですねと言うと4時間かかるようにセットされていると言う。
自分で歩けますと答えたが、「病気じゃないもんね。でもこれで行きます。」とやんわり断られる。
点滴をしながら歩くのもやったことがないのであきらめて車いすの人になる。

麻酔の部屋に通される。
担当の先生がいて「いやーな顔してるねー。」と言われる。
いやなのだ。毎年胃カメラを飲んでいるが、大嫌いなのだ。
それが、肺カメラなのだから、もっとしんどいはずだ。
口を開けてすーっと息を吸い込むときに麻酔薬を吹きつけられる。
途中から研修医に代わり麻酔が続く。
ちゃんと効くようにおもっきり吸い込む。
注射針に付けられた点滴を外されて別な薬を注射される。
また、注射針に点滴がつけられる。
麻酔が終わるとレントゲンと咳止めの薬ですと言われて車いすのままレントゲン室に移動する。
レントゲンの台に横になると口にマウスピースを噛ませられ口が開いたままになる。
顔には、ガーゼがかぶせられ何も見えなくなる。
すぐにのどに違和感を感じるようになる。
何分かして先生が、何もないねえと言う。
あれっ、ひょっとしてカメラはいってんのか?
咳止めしてから別な部屋に行くんじゃなかったの?
だって入れるとき何も言わなかったでしょ。
えー不意打ちかよ。と思うも後の祭り。
先生が、これA何番ね。そして次がA何番と言うのが聞こえる。
どうやらさっきの研修医の人に肺の内部の枝分かれしている管を説明しているらしい。
やだなー、早く終わってほしい。けどちゃんと検査してほしい。麻酔切れたらどうしよう。
こっちは、気が気じゃないのだ。
肺の内部にカメラがふれると思い切り咳き込む。
あーっ、当たっちゃうと咳が出るんだよねー。と親切に解説してくれる。
本当にガンがある人の場合は、組織をつまみ取るのだから、もっとしんどいはず。
自分の場合は、つままれているわけではないのでこれでも楽なのか。
カメラが内部にふれて咳き込むのが3度ほどあった。
そのうちじゃあ抜くかという声が聞こえて
するすると管が気管支を登るのがわかる。
これが、すっごい気持ち悪い。
おそらくとてもスムーズに検査が進み時間も10分ぐらいしかかかっていないのだが、
カメラが抜かれたときには、ヘロヘロになっていた。
はい。よく頑張りました。とほめられたが、うれしい気持ちになれません。
ベッドからおきてまた車いすに乗り、興奮冷めやらぬまま、病室にもどる。
声が変だし、まともにしゃべれない。
のどに違和感が残っているし(違和感は、翌日まで残った。)、

ベッドでぐったり横になってしまった。
1時間ほどして目が覚めた。真っ昼間からよく寝た。
まだ、のどは、おかしい。
やっと点滴が少なくなる頃、今度は、おしっこに行きたくなってきた。
よく病院で点滴バックを棒にぶら下げて歩いている患者さんがいるが、
注射針が刺さったままで歩く気になれず、じっと我慢。
やっと点滴が終わったところでナースコール。
点滴を外してもらい。即行トイレ。
トイレから戻って検査着を脱ぎ、血圧と酸素をはかる。
看護師さんに「だいぶ落ち着きましたね。さっきは、血圧140になってたんですよ。」と言われる。
落ち着かせるためにうそ言ってたんだ。
でも、落ち着いているふりで実は、緊張しまくっていた自分の嘘は、簡単に見破られていたということだ。

終わった。
後は、晩ご飯を食べて抗生物質を飲んで寝て、
明日起きたら帰るだけ。
晩ご飯は、夕方6時に食べて。普通の食事を普通に食べられた。

夕食後病室にいると重い病気の患者さんもいてどうもテンションが下がるので食堂に行ってテレビを見る。
先生が来くれて今日の結果を簡単に説明する。
特に何もなかったとのこと。
ちゃんと画像をみせて説明するので来週また外来に来るように言われる。
これで無罪放免ですかと聞くと
うーん。定期検診は、続けておいた方がいいよと言われる。
異常がないとはいえ右肺上部の影には、要注意ってことか。

8時半ぐらいまでテレビを見て病室に戻りうだうだしていると就寝の時間ですとアナウンスが入り、部屋の照明が消える。
昼寝したのだが、またぐっすり寝てしまった。

120302
翌朝は、6時におはようございますのアナウンスが入り、
8時に朝食。
病室にいたくないのでさっさと荷物をまとめて食堂でご飯を食べて本を読む。
先生が来てくれて具合はどうかと聞かれる。
なんともないと答えると「次は、泊まらなくてもいいかな。」と言われる。
そう簡単に何度も受けるわけにはいきませんので、「次は、なしです。」と答える。
病室は、あちらこちらで患者さんに注射をしたりして忙しそうに皆さん動いている。
僕みたいなのは、後回しでもいいやと思いつつ、
のんびり、ポータブルメディアプレイヤーに入れておいたドッセージ(クライミングビデオ)をみる。
10時になってもほったらかしにされたままなので
ナースステーションに行き「帰りたいんですけど」と告げる。
しばらくしてお勘定が回ってくる。
なんとお代は、38,540円
肺ガンの心配を取り払うためには、安いものだと思うべきなのか。
格安で肺の内視鏡も受けられて病院にお泊まりできてよかったと思うべきなのか。

これを会計でカード払いして駐車料金500円を払って10時40分やっと病院を出る。


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