2013-05-28

130528 あと3mでRPできなかったのは(榛名山黒岩)

高さ25mのルート
リードでのトライ1便目。
真ん中の核心は、すんなりいった。
最後のクリップ近辺の左手縦カチの嫌らしいホールドもうまく越えた。

あと、3m。
ライン取りとホールドさえ間違えなければ、ガバが続いてリップの上に出て終了点にクリップできる。

右にそれる。
左に戻り、再び登り始めたところでフォール。

高さ20m以上で最後のクリップから約2m出ていた。
ロープの伸びがかなり出るので引いても吸収する。
初めてのフォールなので落下距離を少なくするためにも引く。
それでも4mほど落ちた。

しばらくして彼女は、再び登り始める。
冷静さを取り戻したのか、ルートをそれずに直上しトップアウト。

ロアダウンで降りてきて
「くやしいー。」

彼女は、このルートを5カ月前にトップロープでやったときから落としたかったのだ。
「惜しかったね。ライン取りを右にとっちゃったのが、アウト。なんでそうなったと思う?」

「えっ.......」

「集中が続かなかったから。もう一つ。クライマーがほんとに落としたいと思ったときは、取り付く前に15分ぐらい誰ともしゃべらずにイメージを作り上げてルートを間違えないようにするよ。そこまで真剣にするもんだよ。」

「.......」

残り3mでしかも簡単なシークエンスを残してのフォールは、惜しい。
でも、ものは、考えようだ。
彼女は、この悔しい思いをしたことで何が足りないのか身に浸みて感じるはずだ。
先のことを考えると今日後一歩で落ちたことで得られたものは、大きいはずだ。
「さんざん怖い思いをして悔しい思いをして惨めな思いをするからこそ価値があるんだよね。」

「....木曜日ジムお願いします。」
酒屋の娘の気合いが入った。

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ウィークディに休みを取ったのは、1年以上なかった。
勝手に弟子と呼んでいるふたりの後輩が、土日休みが取れない仕事のため一肌脱いだのだ。
弟子1は、来られたが、弟子2が急な仕事が入ってしまい来られなくなってしまった。

弟子1と僕のふたりで黒岩。
しかも一日中他には誰も来ない霧の中の静かな黒岩だった。
アップ代わりに岳友会をリードしてクイックドローをセットしてトップロープを掛ける。
弟子1が、練習岩でアップでリード。
僕が、ツル稜に取り付く。
ツルをリードしてロアダウンしてもらい、
そのままビレイを解除させずに続けてアヒルをトップロープで登り上げる。
ロアダウンしてもらったが、まだ出せるのでさらに続けてツルをまた登る。
3連続でほどほどにパンプしたのでここまでにしたが、途中で根を上げてしまうことを覚悟すれば、もう1本続けられたかも。

彼女が、トップロープで岳友会を一本。

昼食後。
僕が、掟5.12aを各駅でテンションを掛けながらリードする。
掟は、たまに来て落とせるようなルートではないことをつくづく感じさせられる。

彼女が、また岳友会。
あちこちのルートをやらせずに1本に集中させる。
だいぶ固まってきた。
彼女自身が、「もう一本、もう少し休んだら、次は、リードでやります。」と言ってきた。

彼女が休んでいる間に
僕が、岳友会をもう一度登ってみせる。

5時になり、彼女が最後のトライを始める。
途中から、ずっと雨が降りそうだったのだが、とうとう降り出した。
雨の中のRPなんてドラマチックだったのだが、

ここのところ、自分のためだけのクライミングが続いていた。
たまには、後輩の面倒を見るのもいいもんだ。

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